2025.02.03
第3回 裂肛(切れ痔)について その1 原因と症状
今回は裂肛(切れ痔)についてのお話しです。
【裂肛(切れ痔)】とは、
裂肛(切れ痔)は肛門から少し入った皮膚の部分、正確には歯状線から下の上皮が縦に切れた状態のことをいいます。
【原因】
裂肛(切れ痔)になる主な要因は、排便時の硬い便や下痢などが原因で起こります。
たとえ毎日排便があっても、無理に力んだりトイレに長く座っていることにより、肛門は非常にデリケートなため負担がかかって切れてしまいます。
また、ダイエットなどで食事量が減って便秘になり、裂肛(切れ痔)になることもあります。
裂肛(切れ痔)は、生活習慣に大きく関わってくるのです。
【症状】
皮膚の成分が切れるため、痛みが主な症状です。
また、(切れた)傷があるので少量ではありますが出血がおこります。
裂肛(切れ痔)で注意しなくてはならないのが、おしりが切れたり、治ったりを繰り返すと切れた部分が硬くなってきて、肛門の伸び縮みが悪くなったり、肛門が狭く(狭窄)なったりする症状の原因となります。
更に症状がひどくなると、排便時の痛みが激しくなり、なかなか便が出ないようになります。
また、ひどくなると痛みのために便を出すのに恐怖を感じるようになります。
少しでもおしりに違和感を感じるようであれば、無理な排便を続けず専門の医療機関を受診しましょう。
今回は以上となります。次回は裂肛(切れ痔)の予防と治療についてお話をしていきます。
院長 宮島 伸宜