18.便秘にはもっと他の原因があるかも・・・

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さて、いろいろな角度から排便を分析してきました。
排便が悪いとなったときに一番気を付けなければならないのは・・・それ(便秘、下痢、排便障害、腹痛など)、ほんとにただの排便異常?

pet_nekosuna.png他に原因あるんじゃない?ということです。
つまり、排便異常の原因は他の病気にあり、そのために排便がおかしくなっている、という可能性を忘れてはいけないということですね。 内分泌系(甲状腺機能低下症など)、神経系(パーキンソン病など)、免疫系などの内科的な病気そのものでももちろん、それを治すための薬(抗鬱剤など)の副作用で排便がおかしくなることだってあります。

日常よくみられるものでは、抗生剤で腸内細菌叢が変化し、それが原因で腸炎をおこして排便がおかしくなる。また、咳止め薬などでは腸の動きも止まってしまうので、便秘になります。これらは風邪や気管支炎などでもよく使われる薬ですよね。このような薬を飲んでいるときに排便がおかしくなる。特にひどい下痢や腹痛、発熱などを伴う場合は早急に対処しなくてはなりません。

ですから、治療中の病気がある方の場合は、便秘くらいとか思わず、薬を変えるなどの対処も含め、主治医にきちんと報告するべきでしょう。自己判断で下剤に手を出すと、さらにそのために状態が修飾され、何が問題なのかがわからなくなってしまいますからね。 内科的な病気以外にも、脳の病気や整形外科的な問題(腰痛など)、妊娠や出産・授乳など産婦人科的な問題から排便が狂うことだってあります。

とはいえやっぱり、「排便がおかしくなる」といえばまず疑わなくてはいけないのは「消化器」、特に胃腸の病気ということになります。