2020.08.03
02.「食物繊維」が排便に有効な理由
便というのは、吸収できなかった食べ物や水分、腸内細菌などから出来ています。
その「吸収できないもの」がまさに食物繊維というわけですから、繊維の多いものを食べれば便の量は増えるし、摂取繊維量が少なければ便の量も少なくなるんですね。
従って、「消化の良いもの」ばかり食べていれば、全部吸収しちゃう訳だから、便にならない。
つまり、便の量を増やすには「消化の悪いもの」を食べることが第一です。
肉や魚などのたんぱく質や炭水化物、動物性の脂は消化吸収が良いので、便には残りにくい。
従ってそういうものばかり食べていると便の量は増えにくい訳です。
※ただし、消化吸収能力が弱ければ下痢することもある。牛乳が合わないとか、脂っこい肉を食べると下痢をする人がいるのは、消化酵素がなかったりうまく働かないために吸収できないからなんです。 野菜や海藻やきのこに食物繊維が多いというのはつまり、これらは人間の消化酵素では消化されにくいという意味なのです。
ですから、エノキやヒジキ、トマトの皮などがそのまま便に混じっているのを見たこともある方は多いと思いますが、あれは吸収できないから便になって出てくる、という状態なんですね。