おしりの病気
毛巣洞(もうそうどう)
疾患の概略
仙骨部、尾底骨近くのおしりの割れ目にできる慢性の皮膚の炎症です。生来皮下に空洞があったり、毛髪が皮下に迷入したりして炎症を起こし、腫れ、排膿を繰り返すという、慢性の経過をたどります。痔瘻との鑑別が大切です。
症状と特徴
おしりの割れ目付近の痛み、腫れ、膿が出続けるといった症状があります。若年男性で体毛の多い人に多く発症すると言われていますが、女性に発症する事もあります。
治療方法
皮下に膿がたまっている場合は、まず局所麻酔または腰椎麻酔をして切開排膿を行います。多くの場合で炎症を繰り返すため、炎症が治まった時期に腰椎麻酔をして病変部の皮膚を切除します。
予防
臀部の体毛の除去が有効と考えられています。特に根治切除術後は脱毛を推奨しています。