おなかやおしりの病気

Buttocks and Stomach

おしりの病気

肛門周囲皮膚炎(こうもんしゅういひふえん)

疾患の概略

肛門や、その周りの皮膚に炎症を起こした状態です。急にできるものや慢性的に経過するものがあります。また皮膚に起こる感染症、外部からの刺激によるもの、悪性新生物、これらの組合せでなどで起こるものなど様々です。

症状と特徴

排便後、肛門を拭きすぎたり、擦りすぎたり、シャワートイレを強い勢いで長時間使い続けると皮膚に傷がついて、赤くなったり、水疱、ブツブツ、ゴワゴワ、でこぼこなどができ、色々変化します。下痢が続くと腸液が周りの皮膚に付き皮膚炎を起こします。肛門周囲皮膚炎がおきます。掻き壊してしまうと血液や分泌液が出てさらに悪化してしまうことがあります。

治療方法

皮膚を保護する軟膏や、痒みを抑える(抗ヒスタミン)軟膏を使います。原因により治療法が違いますので、症状、経過などから原因を調べます。むやみに薬を使用するとかえって悪化させてしまうこともあり注意が必要で、専門的な診断・治療が大切です。

予防

肛門を清潔に保つことはとても大切ですが、シャワートイレで洗いすぎ、紙で拭きすぎ、擦りすぎは禁物です。また市販されている清浄綿にも皮膚に刺激を与えるアルコールが含まれているものもありますので注意が必要です。