おなかやおしりの病気

Buttocks and Stomach

おしりの病気

肛門ポリープ(こうもんぽりーぷ)

疾患の概略

肛門縁から1~2㎝くらい中へ入ったところに皮膚と直腸の境目(歯状線)があります。肛門ポリープは、この歯状線の近くで排便の刺激を受けて硬くなったポリープ状の突起です。大腸にできるポリープとは別のものです。(ポリープ:皮膚や粘膜の面から突出した卵球型の腫瘤)

症状と特徴

慢性裂肛と一緒によくできます。痔核に併存することもあります。小さいうちは無症状ですが大きくなると排便時に脱出し、繰り返すと根元部分が裂けて痛みや出血を生じます。

治療方法

症状がない場合は放置しても問題ありません。裂肛、痔核を伴っていない場合は、局所麻酔で切除できます。大きいものや裂肛、痔核を伴っている場合は、腰椎麻酔を行い根治手術が必要になりますので、入院治療が必要になります。

予防

便秘や下痢を起こさないように、排便をコントロールすることが大切です。