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カプセル内視鏡検査(小腸)

こんな場合はカプセル内視鏡検査を

以下の症状があり、胃内視鏡検査大腸内視鏡検査を受けても、原因がわからない場合、検査をお勧めします。

  • 原因不明の消化管出血
  • 原因不明の貧血
  • 食道、胃、十二指腸、大腸、直腸には何も問題ないが、黒色便が出る

※カプセル内視鏡の使用については、診察による医師の判断が必要となります。患者さまのご希望だけで検査をお受けいただけるものではございませんのでご了承ください。

カプセル内視鏡検査で小腸の精密検査を!

最近まで小腸は「暗黒の大陸」と呼ばれ、診断が困難な臓器でした。同じ消化器臓器でも、食道、胃、十二指腸までは、胃内視鏡検査で内部を直接診察でき、また、直腸と大腸は大腸内視鏡検査で内部を直接診察できますが、小腸だけが内視鏡診察できないままでした。
小腸は他の消化器臓器に比べ、狭く、曲がりくねっていて、かつ6m~7mと長い臓器のため、胃内視鏡や大腸内視鏡のような挿入型の観察器具を入れることができないためです。
しかし、最近になって、カプセル内視鏡が開発され、小腸も内視鏡検査が可能になり、より精密な検査が可能になりました。

カプセル内視鏡検査とは?

カプセル内視鏡とは飲む内視鏡です。上の図のカプセル内には、LEDフラッシュランプ、CCDカメラ、無線装置が内臓されており、このカプセルが小腸を通過しながら画像を2枚/1秒の間隔で撮影して、腹部に装着したデータレコーダーに無線で転送します。カプセルが小腸を通過すると、撮影は終了します。その後、腹部に装着したデータレコーダーを取り外し、専用のコンピュータで画像を収集、処理にて医師が診断します。飲んだカプセルは、使い捨てなので、排便とともに体外へ排出されます。撮影にかかる時間は約8時間です。検査中は、腹部にセットしたデータレコーダーは外せませんが、日常生活を送ることができます。検査開始2時間後から水分の摂取、4時間後から軽い食事をとることができます。

カプセル内視鏡検査のイメージ

カプセル内視鏡検査でわかる病気

カプセル内視鏡を使用することで、今まで診断が困難だった以下の病気を発見できる可能性が広がりました。特に、小腸腫瘍の早期発見の可能性が高まり、早期治療が可能になりました。

  • 小腸腫瘍
  • 小腸ポリープ
  • 小腸内の潰瘍
  • 小腸内のびらん
  • クローン病
  • 消化管ポリポーシス
  • 蛋白漏出性胃腸症
  • 吸収不良症候群
  • 腸憩室疾患
  • メッケル憩室

カプセル内視鏡検査の費用は?

カプセル内視鏡検査は保険適用となります。費用は概ね¥30,000程度です。
詳しくは医師にご相談ください。