みなさん、こんにちは!
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、おだやかな日差しの日が多くなり、コートがなくても出歩けるようになってきました。春ですね
春といえば芽吹きの季節・・・様々な植物が芽を出し始めます。しかし生物にとっては、季節の変わり目の体調を崩しやすい時期でもあります。気温の変化や生活環境の変化などからくる、自律神経の乱れが体調不良の要因と言われています。バランスのよい食事や良質な睡眠に心がけ、季節の変わり目を元気に過ごしましょう。
今が旬の春野菜には、そのような不調を改善する効果があるといわれています。
今回はそのうちの一つ、山菜についてご紹介します。
* 山菜 *
山菜には独特の苦味がありますね。これは「植物性アルカロイド」という成分が元になっていて、老廃物を体外に排出する働きや新陳代謝を促す働きがあります。
ビタミン・ミネラルはもちろん食物繊維も豊富なので、腸内環境を整えるためにも積極的にとりたい食材です。
アクの強い山菜は、水にさらしたり下ゆでするなどアクを抜いてから調理しましょう。アク抜きの必要がない水煮食材も多く売られているので、ぜひ活用して下さい。油との相性が良いものが多く、天ぷらにすると苦味が程よく抜けて食べやすくなります。
◆ うど ・・・ 穂先は天ぷら、くきは煮物・炒め物・すまし汁、皮はきんぴら、と捨てるところがありません。酢水にさらしてアク抜きしてから調理しましょう。
◆ たらの芽 ・・・ 天ぷらがおすすめです。とても香りが高いのが特徴。
◆ こごみ ・・・ お浸しやゴマ和え、天ぷらがおすすめです。根元の切り口を少し切り落とし、たっぷりの水で渦巻きの部分をしっかり洗ってから調理しましょう。お浸しの場合は1分位ゆでます。
◆ ぜんまい ・・・ 水煮や乾物で1年中手に入ります。煮物やナムル、ビビンバのトッピングなど食感を活かした調理方法がおすすめです。
◆ わらび ・・・ こちらも水煮で手に入ります。生の場合はアク抜きが必要です。→鍋にたっぷりのお湯を沸かし、湯量の1%弱の重曹を加え火を止めて冷ます。そこにわらびを入れて落し蓋をし、半日ほどおく。好みの硬さになれば完了。煮物や漬物、和え物などに。
水煮や乾物なら保存が利くので常備菜としてもおすすめです。汁物・炊き込みご飯・パスタやうどん・そば等のトッピングにも◎。お試しください。春の不調だけでなく、お腹の調子も整い一石二鳥♪ こまめな水分補給もお忘れなく!!
当院では3月20日に春分の日の行事食をご用意しましたのでご紹介します。
【 春分の日 】
五穀ご飯・鶏の唐揚げ・オニオンスライス・ぜんまい煮・ぼたもち
エネルギー705kcal 食物繊維7.6g 塩分2.2g
上記でご紹介した、ぜんまいの水煮を使用した「ぜんまい煮」、柔らかくて甘い新たまねぎで「オニオンスライス」、春らしい献立となりました。鶏の唐揚げにはキャベツの他にまいたけを添えて食物繊維を強化しています。