今年も早いもので10月も終わりを迎えようとしています。昼と夜の寒暖差が大きい日もあり、秋らしい肌寒さがやってきました。急な気温の変化で体調を崩すことのないよう服装などに注意してください。
また、この時期になると忘れがちなのが『水分補給』。排便だけでなく、風邪予防のためにも重要です。カフェインや糖分の少ない飲料から一日1.5L以上を目指しましょう。常温や温かくてももちろんOK。こまめに飲みましょう。
当院では、10月25日に「秋の行楽弁当」と題した行事食をご用意しましたので、ご紹介します。
【 秋の行楽弁当 】
ゆかりご飯・鶏の唐揚・ちくわの磯辺揚・厚焼き卵・煮物・マカロニサラダ・たたきごぼう・牛乳寒天
エネルギー630kcal 塩分2.2g 食物繊維5.9g
今年は新型コロナウィルス感染症対策として、マスクの着用・手洗い・うがいを例年以上に意識して行った方が多いのではないでしょうか。
でもそれだけではなく、「腸内環境を整える」ことも欠かすことのできない感染症対策。腸には免疫機能が集中しているため、よりよい環境にしてあげることで、全身の免疫力を高めることにつながります。
では、そのためにどんなことをしたら良いのでしょうか?
腸内環境を整える方法として、以下の4つがあげられます。
⇒腸の蠕動運動促進・善玉菌を増やす。
⇒プロバイオティクスとは、腸内細菌のバランスを整え体に有益に働く微生物。または、それを含む食品のこと。
(例:ヨーグルト・乳酸菌飲料・発酵食品など)
また、腸内細菌のエサとなるものをプレバイオティクスといい、水溶性食物繊維やオリゴ糖などがそれにあたります。プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせてとるとより効果的!
(例:ヨーグルト+オリゴ糖/オクラ+納豆など)
⇒健康な人ほど腸内細菌の多様性が高いと言われています。多様性を高めるには、様々な食品をとることが大切。いつも同じ食材ばかり買っている・・・という方は、他の食材も選んでみましょう。
⇒いくら体に良い食材とはいえ、そればかり食べていては意味がありません。「炭水化物+メインのおかず+野菜のおかず」をバランスよくとりましょう。
腸内環境の乱れは、排便や免疫力だけでなく、アレルギー疾患、肥満・糖尿病などの生活習慣病、大腸がんなど悪性腫瘍、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)、精神疾患などとも関連することがわかっています。
上記の4つ以外にも、十分な水分補給(カフェイン・糖分の少ない飲料から1.5L以上/日)・適度な運動・過度な飲酒は控えること、なども大切です。
【 食物繊維がたっぷりとれるおすすめメニュー 】
刻み昆布とさつまいもの煮物 ・・・さつまいもが入ることで食べごたえのある一品になります。
大根おろしとなめこの酢の物 ・・・大根おろし、なめこ、水菜、かにかまなどの具材を三杯酢で合わせます。市販のあわせ酢を使っても◎。
きのこそば ・・・旬のきのこをたっぷり使ったそば。きのこをめんつゆで煮て、そばやうどんにトッピング。一品料理でも食物繊維がたっぷりとれます。
ひじきとれんこんのマヨネーズ和え ・・・れんこんは秋から冬が旬。水煮は一年中手に入ります。マヨネーズに少量の醤油を加えるのが味のポイント。
黒豆ヨーグルト ・・・ヨーグルト(ビフィズス菌)+黒豆(オリゴ糖・食物繊維)⇒プロバイオティクスとプレバイオティクスの組み合わせでより効果的。バナナにもオリゴ糖が含まれるので、バナナヨーグルト も理にかなっています。
これからの行事食
10月31日 ハロウィン
11月15日 七五三