関東でも長雨が降り、梅雨明けがとても待ち遠しいですね。気温と湿度が高く、じめじめした季節は食中毒にも注意が必要です。「夏季の食品管理について」も合わせてご覧ください。
7月7日『七夕』の行事食をご紹介します。
【 七夕 】
五穀ごはん・ムツのアーモンド焼・ぜんまい煮・スティックサラダ(きゅうり・セロリ・人参)・七夕そうめん汁(冷やし)
エネルギー 693kcal 食物繊維 6.9g 塩分 2.9g
七夕そうめん汁には、星に見立てたオクラの輪切りと人参の型抜きを飾りました。
オクラは当院の食事でよく使用する食材の一つ。オクラのぬるぬるとした成分は主に水溶性食物繊維です。水溶性食物繊維は、腸内の不要な物質(コレステロール・塩分・糖分など)を吸着し排泄したり、善玉菌のえさとなり腸内環境を整える働きがあります。
オクラだけでなく、モロヘイヤ・なめこ・もずく・めかぶ・里芋・山芋など ぬるぬる/ネバネバとした食材や熟した果物には水溶性食物繊維を多く含みます。季節の野菜や冷凍野菜なども活用して積極的にとりましょう。
『 夏季の食品管理について 』
食中毒の原因となる細菌は、気温が上昇し湿度が高くなるこの時期に増殖が活発になります。食中毒を起こさないためには対策が必要です。
(1)つけない・・・食品を扱う前や調理中は、石けんと流水でこまめに手を洗う(特に肉・魚・卵を触ったあと!)・食品の保管時には、肉や魚の汁が他の食材に付着しないよう気をつける・冷蔵庫内では菌が発生しやすい食品はできるだけ下のほうに保管する。
(2)増やさない・・・適切な温度で保管(冷蔵庫は10℃以下)・購入した食品はすみやかに冷蔵庫へ入れる・冷凍食品の自然解凍は避けて、使う分を冷蔵庫や電子レンジで解凍する・調理後はすぐに食べる・テイクアウトした食品はできるだけ早く食べる。
(3)やっつける・・・肉・魚・卵などはしっかり加熱・温めなおす時もしっかり加熱する・調理器具やふきんも熱湯などで殺菌・電子レンジ内や食器棚、箸立てなどの清掃も定期的に行う。
生姜・みょうが・わさび・ねぎ・梅干・酢などに含まれる成分には、防腐・殺菌作用があります。麺料理の薬味やお弁当などで上手に利用しましょう。
また、腸内環境を整え免疫力を高めることも食中毒予防につながります。新生活のストレスや暑や、コロナ疲れなどで食欲が低下していると、腸内環境が乱れて免疫力低下につながります。食事バランスだけでなく、食物繊維を多く含む食品(野菜・海藻・きのこ・豆・雑穀など)や発酵食品・乳酸菌を含む食品も積極的にとり、腸内環境を整えて元気に過ごしましょう。もちろん水分補給も忘れずに♪
これからの行事食
7月21日 土用の丑
8月10日 山の日
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