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2014/05/12
痔の手術は痛いか? 【痔ってなんだろう?】
病院での痔の治療というと、すぐに「手術」を連想する方がいるかもしれませんが、それは誤解です。
実際、新患でいらつしゃった方のうち、手術をするのは16パーセントくらいで、手術しない場合の方が圧倒的に多いのです。
痔は基本的に良性疾患ですから、日常生活に支障がない程度に症状が軽ければよいので、常に手術する必要があるわけではありません(ただし、痔瘻は別です)。
よく「痔の手術は痛いか?」ということを聞かれますが、手術自体は麻酔をかけてやりますので、まったく痛くありません。ただし、麻酔がきれれば、痛くなるのは当然です。しかし、それも、痛み止めの注射や薬で、痛みをなくしたり、その程度をかなり和らげることはできます。
当院では術後の痛みの緩和策の方法として「硬膜外ブロック法」を実施しています。この方法を行うことで、全身的に作用する他の痛み止めと比べ、少ない量で効果があり、副作用も少ないと考えられています。
それから、「手術の時間はどれくらいかかるのか」という質問もよくあります。各患者さんの病気の種類と程度に対応してのことなので、一律にいえませんが、平均すると20分から30分くらいでしょう。これは、麻酔が効くまでの時間も入れてですので、執刀を開始してからの時間はさらに短くなります。患者さんの印象では、「意外にあっという間でした」ということが多いようです。もちろん、症例により、それより短い場合もありますし、一時間くらいかかることもあります。
入院期間については、20年ぐらい前なら痔核の手術で、二週間ぐらいは必要でした。現在では、場合により日帰り手術、短期入院も可能で、通常一週間もすれば退院し、社会復帰して、通常の生活に戻れるようになります。
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