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2014/05/12
痔の種類 【痔ってなんだろう?】
痔の種類
一口に「痔」といいますが、さまざまな定義があって、医学的には、「肛門部におこる疾患の総称」で、肛門ガンや肛門ポリープ、肛門から直腸が出てくる直腸脱、肛門の閉まりが緩くなってしまった肛門機能不全、あるいは、一種の接触性皮膚炎を起こしている場合なども含まれます。
一般的には、痔核、裂肛、痔瘻が肛門の三大疾患といわれていて、痔といえば、この三つを指す場合が多いようです。通常よく、いぼ痔、切れ痔、痔ろうといいますが、いぼ痔と切れ痔はいわゆる俗称で、医学的には、いぼ痔は「痔核」、切れ痔は「裂肛」といっています。
実際、肛門疾患のうち、三大疾患が、全体の9割強を占めています。最もパーセンテージの多いのが痔核で、全体の60~65パーセント、ついで裂肛と痔瘻で、二つあわせて、30パーセントです。ですから、この三大疾患を痔と定義するには充分な根拠があります。
痔の概要
それぞれの疾患をイメージしやすい言葉で、簡単に述べますと、痔核は、肛門の皮膚や粘膜の支持組織や血管がルーズになって、緩んだものです。つまり、緩んだ血管と粘膜の病気といえます。例えば、年をとると、シワができますね。それと同じで、「肛門にできた大きなシワ」ぐらいに考えておいていいでしょう。
裂肛は肛門のケガです。 痔瘻は細菌、主に大腸菌による感染症といえます。痔核は年齢による肉体の変化によって起こるものなので、成人になってからの疾患です。したがって、赤ん坊から小学生では、痔核はまずあり得ない。裂肛はケガですから、乳児や子どもからお年寄りまで起こります。痔瘻も、細菌感染ですから、幅広い年齢層で起こり得る。
そのように考えると、例えば、「40代を過ぎると痔が多くなる」といわれていますが、これが痔全体を指しているとすれば不正確で、実は、この痔とは、主に痔核を指していることがわかるでしょう。
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『痔の種類』は こちら
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